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2007年07月31日
図工だいすき子ども美術展趣旨
○図画工作教育は、人間形成を目指す大切な教科です。
教育再生会議第二次報告の義務教育に関わる項目には、「学力向上にあらゆる手立てで取り組む」「心と体−調和のとれた人間形成を目指す」が提言されています。後者の具体的内容では、「高い規範意識を身につけさせる」「様々な体験活動を通じ、子どもたちの社会性感性を養い、視野を広げる」と言っています。さらに、小学校では一週間の自然体験、中学校では一週間の社会体験、高等学校では奉仕活動の必修化が具体化策として盛り込まれています。
芸術・文化活動は、各論のなかで、「音楽・美術・演劇・伝統芸能」を「学校教育や地域社会で促進する」と、わずかに述べられているに過ぎませんが、この文言が掲げられていることを大切にしたいと思います。
文部科学省が、現行の学習指導要領で育てる基盤としている「生きる力」は、自然やものに直接関わり、暖かさや冷たさを感じたりする観照の力や、その感動や感慨、また、人間的なかかわりのなかで、子どもが自らの身体と心で世界と意欲的に交流するところから生まれます。
図画工作は、こうした世界とのかかわりを中心に置く教科です。自らの身体と心で世界を感じ、色と形を通じて表現し、心と体の調和のとれた人間形成を目指す基盤となる教科です。ですから、これからの小学校教育においても、子どもたちにとって欠かすことのできない学習であると、継続して主張していくことが必要です。
○子どもたちの造形表現の喜びを伝えます。
あるアンケートによると、子どもたちの8割強が図工は好きな教科であり、大切な教科だと答えています。今、私たち大人は、子どものこのようなライブな声に耳を傾け、その真の意味で「生きる力」の基になる「生きる喜び」を理解すべきでしょう。
そんな子どもの図工室での「生きる喜び=表現の喜び」の結果である図工の作品を、多くの方々に是非見ていただき、子どもたちの表現のすばらしさを味わっていただくとともに、図工の大切さを理解していただき、子どもの声を聞き取っていただきたいと思います。
○学校と社会福祉施設が、共同で新しい意味を創り出します。
感性の養育は、これまで学校に多く委ねられてきました。けれども、21世紀は、学校のみならず、児童館などの社会福祉施設、美術館や博物館などの社会教育施設においても、感性を育成するよう要請され、全国各地で実践が始まっています。私たちはその先鞭をきって活動を開始して以来、5年を経過しています。このような学校と社会福祉施設の共同作業が拡大し、子どもたちの芸術活動の機会が増大することを願っています。

投稿者 zukodaisuki : 2007年07月31日 23:12