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2009年10月10日
第13回 テーマ
テーマ 色やかたちの生まれる瞬間(とき)
自分と出会う 図工室
図工室に子どもたちが来る。授業が始まる。
その日の出来事を織り込んだたわいもない話から、今日の授業を始める。
主な材料となる「もの」、使われる可能性のある道具、見つけて使うとそれぞれの子どもがより活動に入り込むかもしれないと予想して、何気なく置いてある素材。予想と違う展開になる場合には、状況に応じて、活動の中身を観察しながら切り替える。
日々の授業の中で、子どもたちは、目の前にある絵の具や、水や、土、さまざまな 「もの」 の美しさ、奇妙さと、ぴったり重なった自分のおもいつきを試し、遊び、かたちにして楽しんでいます。子どもたちにとってそれは、具体的なお話であり、ひとつながりのできごとの体験です。
子どもたちのつくりだす色やかたちには、その子の表現のなかみがぴったりと乗っていて、「もの」・ 色や、かたちや、テクスチャーそのものとして作品の姿で残されます。その子どもの言葉にならない、具体的な世界とのつながりが、そこに残されているのです。
子どものつくる色、かたち、ものの選び方。よろよろしたり、途切れたり、また太く力強く描かれる線。なぜなのか図りかねるほどただ塗りこめる糊や絵の具。そこにのこされた 「もの」 が素朴に強烈にその子の出来事を語っています。そして素朴に強烈に「もの」とかかわりながら、自分自身と出会い、遊び、試し、かかわっているのです。
生きている子どもたちの現実感覚は、ものの現実感覚と重なります。生き生きとした現実感覚は、ふっと夢中になっている子どもを、すっぽりと包んでいるのです。
東京の図工室はそんな場所・・。それぞれの子どもが色やかたちを生み出しながら、自分と出会う場所なのです。
投稿者 zukodaisuki : 2009年10月10日 22:22