2008年12月29日
—のりのいい絵— 辰野 美奈子
図工室にやってくると、絵の具箱の蓋を開けてやおら絵を描き出す。又は、何かをトンテンカンテン作り出す。
先生はその場の提供と、こまった時の相談役。
究極の図工授業ですが、これではお給料がいただけません。たぶん。そこで手を変え品を変え楽しい授業を考えます。
指導要領に言われなくたって、自分のイメージ、自分の感覚が表に出てくるような題材はないかしらんと日夜奔走しているのでした。
「ねちゃねちゃおえかき」という題材は、ボンドを染み込ませた布に、のりを混ぜた絵の具を手でぬりたくりながら、だんだんと絵ができていくというものです。普通、絵を描く時には、言葉からや目で見たことなどからイメージを広げていきますが、今回は触覚の楽しさだけで絵を描けないものだろうかと思い、実践してみました。
確かに楽しんでから徐々にイメージが固まってきた子どももいれば、最初から描くものを決めてとりかかる子もいました。
子どもたちが今まで生きてきた中で経験したことや、見たことのあるもの等からイメージが引っ張り出されて出来上がったのでしょう。しかし、糊を混ぜたことで乗りのいいテンポで絵が出来上がったことは間違いありません。
今年の作品展で、流しそうめんで使われる竹の中を、メッセージを入れたカプセルがジグザグに転がって2階の廊下から、下の体育館にいる人に届くという装置を鉄パイプで作りました。「コロコロメッセージ ーありが塔ー」と言います。参観者にも書いていただき、塔は、様々なメッセージでいっぱいになりました。
「あなたは、すてき」「大丈夫、大丈夫。できるって。」「○○ちゃん、ぼくが泣いているとき いつも優しくしてくれて、ありがとう。」「アートだ!パワーだ!」
まさに、アートの力を借りて、幸せなひとときが過ごせることを探していこうと思っています。

投稿者 zukodaisuki : 12:54