2009年01月10日

「冬展」ワークショップの様子

1月10日(土)午後1時よりCCAA四谷広場にてワークショップが開催される。
土曜日というのにたくさんの人が集まり、金工をしていることもあり、大にぎわいの一日であった。
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鈴石氏の「絵の具製造所」粉絵の具とアラビアゴムで自分の気に入った色の練り絵の具をつくって楽しむ活動。
子どもの絵の素晴らしさに感動

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柴﨑氏と横内氏の「土で表す」ふるいにかけた土や固まった陶芸粘土を砕いたものなどを水と木工用接着剤で新たなメディウムにする方法。

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辰野ご夫婦と時任氏の「金属」ただで手に入る金属で立体作品を作る方法。
金属のなまし方、リベットのつなぎ方、鍛金の方法など、いろいろな活動
なました金属の色が美しい。

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辻氏の「たる木くん」たる木を切って磨いて、自分の気に入った形を見つけながら人形にして楽しむ活動。
子どもたちが夢中。

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中村氏と高村氏による「紙」による活動。
中村氏は箱形のもの、高村氏はたってるちゃん。
紙の可能性は広い。
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投稿者 zukodaisuki : 23:25

2008年12月29日

図工だいすき子ども美術展・冬展まで

 1998年12月19日。これは私のひとつの願いが実現した日です。場所は六本木にあるストライプハウス美術館。ここで、5日間にわたって、第1回図工だいすき子ども美術展が開催されたのです。
 美術展は、同美術館の館長塚原 操氏のご好意と、僕達の美術展開催の趣旨への賛同があって実現したものでした。その趣旨ですが、次のようなものでした。「図画工作・美術教育の授業時数が削減されるかもしれない。こういった教育状況を社会にアピールし、図画工作・美術教育の授業を充実させたい。そのためには、現場で実践されている子どもたちの作品を展示し、子どもたちの表現の喜びを伝えることが一番大切である」このような趣旨に賛同して集結したのは、任意団体「東京児童幼画堂」のメンバー6名の図工専科教師でした。
 2000年7月15日から9月24日まで、約2ヶ月にわたって、「ともだち」展が開催されました。場所は渋谷・松濤にあるギャラリーTOM。館長の村山治江氏の、これまた、僕達の趣旨に対する賛同から生まれたものでした。都立盲学校の子どもたちと健常児たちとのコラボレーションは全く新しい試みでした。
同年、ストライプハウス美術館が閉館されるとの情報が入りました。現代アートを専門とする私設のギャラリーの経営状態の悪化が原因でした。継続を希望していた僕達は途方にくれました。そこに救いの手を差し伸べてくくれたのは、児童育成協会こどもの城の造形スタジオ課長だった岩崎 清氏でした。造形スタジオと共催で、こどもの城にあるアトリウムギャラリーで美術展を開催しようというのです。小躍りしたものです。東京児童幼画堂の同人を増員して、第5回図工だいすき子ども美術展が2001年9月11日から10月7日まで、約1ヶ月にわたって開催されたのです。
 以来、2008年までこどもの城で8回にわたって開催してきました。この間、2007年には東京児童幼画堂を発展的に解消し、NPO市民の芸術活動推進委員会(CCAA)が成立しました。従って、第12回展はCCAAの主催となっています。
 2008年12月27日より2009年1月10日まで、こどもの城アトリウムギャラリーでの開催とは別に、CCAAの活動拠点である四谷ひろばアートプラザで新たに冬展を開催することになりました。こどもの城での展覧会は若手の先生方を多く登用して、研修研鑽の場とする。冬展は中堅以降の図工教育のリーダーによる場と棲み分けることにしました。
 冬展では、それぞれのキャラクターが浮かび上がるはずです。そして、展覧会中には、若手教師に向けた講座やワークショップなど若手教師育成のための機会を提供しようといています。昨今、団塊の世代の大量退職により、図画工作教育の現場は若手教員が大量に採用されています。毎日の授業に四苦八苦のことだと推測されます。それらの先生への教材提供や教授法などについての研鑽の場としても機能していきたいと思います。
復刻第8回展テーマ 「ラブ&ピース」(抜粋)
20世紀の中程に生を受けた私たちは、21世紀を希望として思い描いていました。図工の時間には未来都市を描いていましたし、テレビジョンでは黒部峡谷のダム建設のドキュメントなど列島改造を希望として垂れ流していました。しかし、21世紀はそのようなバラ色にはなりませんでした。9・11は、パンドラの箱をひっくり返してしまいました。子どもをめぐる様々な悲惨が世界規模で繰り返されてもいます。子どもは、そんな世界を鏡のような豊かな感受力で直感的に受けとめ、表現し、大人に警告を発する存在でもあります。
世界はこのようですが、しかし、それでも、日々生まれてくる子どもは大人の希望であるべきです。そして、また、自ら成長しようと欲求し、希望を抱くのも子ども自身です。ですから、子どもの希望が世界を動かしてきた原動力であったとも言えます。
 
ワーズ・ワースの詩「虹」を繙いてみます。
私の心は躍る、大空に虹がかかるのを見たとき。幼い頃がそうだった。大人になった今もそうなのだ。年老いた時もそうでありたい。でなければ、生きている意味はない!子どもは大人の父親なのだ。願わくば、私のこれからの一日一日が、自然への畏敬の念で貫かれんことを。


 感受性において、既に子どもは大人より優れている。だから、子どもは大人の父親のような存在であり、忘却の彼方に喪失してしまった感受の力を取り戻したいと言うのです。このような子どもの存在はいかにもロマンチックではあります。しかし、そのような優れた感受力によって、世界を認識したとき、全ての子どもたちが創造者としてあるわけではありません。停滞したり、NONといって拒否したりする破壊者という存在でもあります。そんな子どもたちに正対し、内実を汲み取る努力こそ、私たち大人(美術教師)に科せられた愛であるべきでしょう。教師の真の権威は愛であると言ったのは、ホーマー・レインでした。それは、鞭を使って恐怖のうちに権威を保っていたアメリカの教師を批判して述べたことですが、日本の場合でも、教師の権威は依然として旧態のままであるとさえ思っています。
 愛にまつわるささやかな出来事をここで述べてみましょう。愛の欠乏について。象を描いたのは2年生のK君。K君はこのごろ、ぐずぐずして母を困らせています。その日も、母はようようの思いで学校まで手をつないで連れてきました。玄関でひきがえるのように仰向けに寝転がって、教室へ誘う母を困らせます。K君に「ひきがえるみたいだな」と呼びかけました。くすぐり作戦を取ると、クスクスと笑ったその直後にメソメソ泣き出します。あわてて、僕も寝そべって、耳元で「図工室に来ない。何か作ってみない?」と囁きます。表情の変化を見届けましたから、図工室に連れて行きました。準備室に誘うと母の存在を確認しながら、椅子に座りました。母に退却するよう信号を送りました。それから、メモ用紙のような粗末な紙を与えると、小さなものを幾つも描き始めました。その途中で描いたのが象です。
まどみちおの詩にぞうさんがあります。
ぞうさん ぞうさん おはながながいのね 
そうよ かあさんも ながいのよ
そうさん ぞうさん だあれがすきなの 
あのね かあさんが すきなのよ
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K君もきっと母が大好きで独占したいのです。しかし、家庭の複雑な事情がそれを許しません。ですから、その感情が象の化身となって現れたのです。こんな事実がなければ、見逃す普通の絵ですが、象は鼻から冷や水をはき出しています。それは、きっとK君が浴びてもいる冷たい水(母の行い)でもあるはずです。

愛と平和は特段のイデオロギーでも何でもありません。普段の暮らしのことです。ベンヤミンはその著作の中で子どものことを語っています。勿論、ナチズムの悲惨が根底にあってのことですが、母子の関係について次のように語っているのは象徴的です。
母が子どもにしてやれること。それは髪を梳ってあげること。
抱きしめてあげること。
子どもが母にしてあげること。それはダダをこねること。
ユダヤ人であったベンヤミンはナチに追われ、アルプスの山中で自らの命を絶ってしまいました。平和と隔絶した世界に絶望してのことです。ベンヤミンとK君は生というところで同一の領域にいるように思うのは大げさでしょうか。     2008年12月1日 記:鈴石
               

投稿者 zukodaisuki : 14:31

「図工だいすき子ども美術展 第1回冬展 鑑賞会が行われました。」

 年の瀬も迫る12月27日(土)、朝10時よりCCAAにて図工だいすき子ども美術展 第1回冬展の鑑賞会が行われました。これは、図工寺子屋での開催と兼ねており、10数名の参加者が、出品者の先生方のお話を伺うというとても贅沢な時間を味わいました。
 都図研会長である辻先生のハーモニカで会が始まり、鈴石 弘之 先生がチューターとしてごあいさつ下さいました。
出品者である、中村 隆介 先生、時任  勝 先生、横内 克之 先生、加藤 啓 先生、高村 弘志 先生、柴崎  裕 先生が
それぞれ指導のねらいや教育観などを作品をもとにお話し下さいました。
 ベテランの先生方の味のある、それぞれの空間がとても素敵で、刺激のある空間構成になっています。この機会にぜひご覧ください!
2008年12月27日〜2009年1月11日
(1月1日から3日までは休館)
CCAAアートプラザA館地下1階
ランプ坂ギャラリーにて
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投稿者 zukodaisuki : 12:22